私的勉強用ブログ

もう一度読む山川○○シリーズより

社会主義とファシズム

市民革命ののち、近代民主主義の政治体制は現代にいたるまで、

必ずしも順調に発展してきたわけではない。

19世紀末から資本主義国は帝国主義の段階に入り、

矛盾を深めていくなかで、

労働者階級を中心とした勢力が政権につき、

生産手段を公有化して、

社会的平等をはかろうとする社会主義の政治をめざす運動が高まってきた。

 

1917年にレーニンらが始動したロシア革命により、

世界で最初のマルクス主義に基づいた社会主義国である

ソヴィエト社会主義共和国連邦(ソ連)が成立。

レーニン死後、指導者となったスターリンは、

一国社会主義論を主張して独裁化を進めた。

 

第二次世界大戦後には、

東欧やアジアなどにもつぎつぎと社会主義国家が誕生した。

ほとんどの社会主義国では、

資本家階級の権力を排除して権力分立を否定した政治形態をとり、

共産党による一党独裁プロレタリア独裁体制がしかれて、

社会的平等を重視した政策が遂行されていった。

指導部のつくる計画経済や、自由権を大幅に制限した政治体制は、

思うような成果をあげられず、

東欧諸国は1989年以降に、社会主義体制を放棄、

1991年には社会主義諸国の中心的存在であったソ連が解体した。

 

20世紀初め、社会主義運動や労働運動の盛り上がりに対抗し、

これまでの議会政治の制度を利用しながら、

民主主義や基本的人権の考え方を否定するファシズムが生まれてきた。

 

国内的には国民の自由や人権を抑圧しながら民族主義的・国家主義政策をかかげ、

対外的には侵略主義政策をとる体制であった。

1929年、アメリカ合衆国から世界へ拡大した世界恐慌により

資本主義経済が危機に陥ると、

イタリアのムッソリーニが率いたファシスト政権、

ドイツのヒトラーが率いたナチス政権、

日本の軍部が率いた軍国主義政権などが台頭、

生命と人権を踏みにじる行為がおこなわれた。