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私的勉強用ブログ

もう一度読む山川○○シリーズより

神話から哲学へ

倫理 古代ギリシアの思想

古代ギリシアでは、ホメロス<前8世紀>の『イリアス』『オデュッセイア』や、

ヘシオドス<前700頃>の『神統記』などにみられる神話が、

長いあいだ人びとの考え方の枠組みであった。

神話的世界観では、ゼウスをはじめとするオリンポスの神々の超自然的力が、

世界や人間の運命を支配していると信じられていた。

神話(ミュトス mythos)は、昔から伝えられ、

信じられてきたという素朴な事実に基づく。

 

対して、人間固有の思想能力である理性(ロゴス logos)に基づいて

ものごとを筋道立てて合理的に考えようとする哲学が生まれた。

ロゴスとは、論理・理性・言葉などをあらわす、

古代ギリシアの哲学の中心的な観念である。

人びとは神話的世界観から脱却し、

ロゴスに基づいて考える哲学によって、

世界を統一的・合理的にとらえようとした。

 

古代ギリシア人は、

宇宙は無秩序なカオス(混沌 chaos)ではなく、

一定の法則により支配された秩序あるコスモス(宇宙・秩序 cosmos)であると考えた。

人間もまた内なる理性であるロゴスをそなえており、

みずからの理性としてのロゴスによって、

宇宙を支配する理法としてのロゴスをとらえる事ができる。

人間の本質を理性に求める古代ギリシアにおいては、

宇宙の理法を探求する哲学は、人間の本質的な営みであった。

 

古代ギリシアでは、

哲学(フィロソフィア philosophia)とは、

知恵(ソフィア sophia)を愛すること(フィロス philos)、

つまり真理についての知恵を愛し求める学問という意味であった。

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