私的勉強用ブログ

もう一度読む山川○○シリーズより

明治憲法の特色

日本最初の近代憲法は、 1889(明治22)年に制定された大日本国憲法(明治憲法)である。 天皇を中心とする中央集権国家の樹立をめざしていた明治政府が、 君主権力の強い当時のプロイセン憲法を参考に制定した欽定憲法である。 欽定憲法とは、君主により制定さ…

中国の政治制度

中国は、現代では数少ない社会主義体制の国家である。 その政治制度の特徴として、 権力集中制(民主集中制)があげられる。 これは国家権力を国民代表の議会に集中させ、 強力な政治を進めるしくみである。 国家の最高機関として位置づけられているのが、 一…

大陸の人々

朝鮮半島や中国との交渉がさかんになると、 大陸から多くの人々が日本に渡ってきた。 多くは半島での戦乱や飢饉をのがれてきた人びとであった。 5世紀までに、秦氏・漢氏の渡来が伝えられ、 5世紀末から百済が高句麗に圧迫されると、 さらにこの地域の人々が…

倭の五王

『宋書』倭国伝によると、 5世紀には讃・珍(弥)・済・興・武とよばれる倭の五王が 中国南朝の宋につぎつぎ使いをおくったという。 →大和の王 その目的は、倭の国内における支配権と、 朝鮮半島南部に対する軍事権を中国皇帝に認めさせることにより、 倭の東…

プラトン:理想を求めて

プラトン<前427~前347>は、 初めは政治家を志していたが、 青年時代に出会った師のソクラテスの刑死が、人生の転機になった。 正しい生き方を貫こうとしたソクラテスを刑死に追いやり、 権力争いにあけくれる当時のアテネの政治の堕落に、プラトンは絶望…

アメリカ合衆国の政治制度

アメリカ合衆国の政治制度の特徴としては、 各州の権利を認める地方分権性、 外交と国防などに連邦政府の権力を限定する連邦制、 そして厳格な三権分立主義に基づく大統領制があげられる。 大統領は行政府の長として、 立法府である連邦議会の議員とは別の選…

イギリスの政治制度

イギリスの政治制度の特徴として、 国王を厳守としながら議会に基づいて政治がおこなわれる立憲君主制、 成文憲法の無い不文憲法、 議員内閣制などがあげられる。 議院内閣制は、現代政治制度の一つの典型となっている。 イギリスの立法機関である議会は、 …

大和と朝鮮

4世紀初め、中国では魏・呉・蜀のあとをうけた晋が、 北方民族の侵入をうけて江南に移り、 朝鮮半島では北部の高句麗が楽浪郡をほろぼし、 南部では4世紀中ごろ、 馬韓から百済、辰韓から新羅がおこってそれぞれ国家を形成した。 半島南部の伽耶(加羅)とよば…

古墳の築造

3世紀後半の邪馬台国の記事を最後に、 ほぼ1世紀あまり倭に関する記録は、 中国の歴史書から姿を消すが、 日本では3世紀後半には、 近畿地方や瀬戸内海沿岸・九州北部に古墳がつくられはじめた。 古墳は弥生時代の集団墓地とは異なり、 特定の個人をほうむる…

宗教と言語

日本の宗教は、自然崇拝のアニミズムを基礎に形成された神道、 のちに中国から伝来した仏教、 さらに近世になって入ってきたキリスト教などが混淆して、 特定の宗教に属するという意識が希薄である。 宗教を理由とする戦争が殆どなかったことは世界でも希有…

自然と災害

日本の自然は豊かであるが、残酷な災害をもたらす。 温泉は地熱発電の恵みも、火山噴火・地震の災害も、 日本が地球の割れ目(プレートの境界)に位置している証明で、 美しい火山は噴火によって溶岩流・火砕流・火山灰をもたらし、 地震は津波を引き起こす。 …

オリエント社会と文化

オリエントの古代専制国家では、 神の化身とみなされた絶対的な権力者である国王が 官僚をつかって民衆を支配し、 民衆は自由身分ではあっても、 賦役と貢納を負担する王への奉仕者にすぎなかった。 宗教が重んじられ、 神につかえ祭儀と知識を独占する神官…

オリエントの統一

前2千年紀初め以来、 北メソポタミアで力を強めてきた セム系の遊牧民族アッシリア(前2000頃~前612年)が 前8世紀に西アジアを統一し、 前7世紀にはついにエジプトをも併合して、 史上初めて全オリエントを支配することに成功した。 しかし、アッシリアの圧…

ソクラテス:善く生きること

人びとがポリスの法や規範を軽視し、 普遍的な倫理への関心を失って、 個人の欲望を満たすことに走るという危機的な風潮の中で、 ソクラテス<前469頃~前399>が登場した。 人間にとって大切なことは「どれだけ生きるか」ではなく、 「いかに生きるか」であり…

ソフィストと相対主義

哲学の関心は、 やがて自然から人間や社会のあり方へ移った。 民主政治が発達したアテネなどのポリス(都市国家)では、 市民が民会や法廷で人々を説得するために 弁論術を身につけることが必要とされた。 紀元前5世紀頃になると、 報酬をもらって弁論術を教え…

社会主義とファシズム

市民革命ののち、近代民主主義の政治体制は現代にいたるまで、 必ずしも順調に発展してきたわけではない。 19世紀末から資本主義国は帝国主義の段階に入り、 矛盾を深めていくなかで、 労働者階級を中心とした勢力が政権につき、 生産手段を公有化して、 社…

議会制民主主義

ルソーは人民主権による直接民主制を理想としたが、 現代国家では間接民主制を具体化した議会制民主主義(代表民主主義・代議制)に基づく 議会政治(代議政治)が一般的。 国民のなかから選ばれた議員で構成される議会を通じておこなわれる政治である。 議会政…

権力の分立

国家には、国家権力という強制力が存在する。 この権力は強大で、 たとえば租税という形で国民から金を強制的に徴収したり、 犯罪者の命を死刑という形で奪うことさえできる。 強大な国家権力が特定の人間や特定の機関によって濫用されると、 国民の基本的人…

法の支配

絶対王政の時代では、 多くの国で国王が自分の都合に合わせて法を制定し、 国民を支配する「人の支配」がおこなわれていた。 しかし、イギリスでは、17世紀の市民革命期に、 国民と市民との裁判を担当した裁判官のエドワード・クックが、 「国王といえども神…

邪馬台国

卑弥呼を女王とする邪馬台国は、 後漢末期に楽浪郡の南に設けられた帯方郡を経由して魏と通交した。 邪馬台国は30か国ほどを勢力下におく連合国家で、 九州北部に外交と諸国の監督のための特別の役人を派遣していた。 卑弥呼は239年、魏に使いをおくり、 皇…

倭国の乱

100余の小国に分かれていた社会も、 2~3世紀の弥生時代後期になると変化をみせる。 首長の墓に副葬された銅剣・銅鉾は細形で実用の利器であったが、 瀬戸内海沿岸では平型銅剣が作られるようになった。 近畿地方では、わが国独自の形を持つ銅鐸が作られ、 中…

豊かな日本

江戸時代の漢詩に「人間到る処青山あり」とあるが、 日本で青山をみない土地はほとんどない。 森林率68.2%は、 フィンランド・ラオス・スウェーデンにつぐ世界第4位で、 気温が温暖で降水は適度にあり、 樹木の生育に適している。 美しく快適な春と秋があら…

日本の位置

日本を欧米は「極東」と呼び、 中世日本みずからはインドや中国の大国にくらべて 粟散国にすぎないと考えていた。 面積から言えば、日本は巨大なロシアを別にしても、 カナダ・中国・アメリカ合衆国・ブラジル・オーストラリアと並ぶ大国の1/20以下。 地理的…

古代ギリシアの自然哲学

紀元前6世紀初め、 小アジアのイオニア地方に建設されたギリシアの植民都市で 自然哲学が誕生した。 自然哲学は、 自然のすべてのものが生まれてくる根源(アルケー arche)とは何かについて考えた。 自然哲学者たちは、神話とは異なり、経験的事実とともに、 …

神話から哲学へ

古代ギリシアでは、ホメロス<前8世紀>の『イリアス』『オデュッセイア』や、 ヘシオドス<前700頃>の『神統記』などにみられる神話が、 長いあいだ人びとの考え方の枠組みであった。 神話的世界観では、ゼウスをはじめとするオリンポスの神々の超自然的力が、…

民族移動の波

前2千年紀の初めころ、 メソポタミア周辺の草原に住むインド・ヨーロッパ系の遊牧民族が移動をはじめ、 なかでも小アジアにはいり前18世紀に王国をたてたヒッタイトは、 馬と鉄を武器に力をのばし、 カッシート・ミタンニの両民族もメソポタミアに侵入・定着…

メソポタミアとエジプト

メソポタミアとエジプトは、ユーラシア大陸の西南部とアフリカ大陸の東北部とにあって、 地理的にも歴史的にもたがいに密接な関係を有し、 ともに古代オリエント世界の中心をなした。 ティグリス川・ユーフラテス川流域のメソポタミア(「川のあいだの地域」…

基本的人権の展開

市民革命によって獲得された人権は、 信教・言論の自由などを含む精神の自由、 不法に逮捕されない権利などの人身(身体)の自由、 私的財産の保障などの経済活動の自由といった、 国家権力からの自由を求める自由権(自由権的基本権)が中心であった。 しかし、…

基本的人権の保障と国民主権

アメリカやヨーロッパでの市民革命の結果、 新しい政治体制ができあがると、 市民階級が要求していた自由や平等に関する基本的人権の保障、 国民(市民)が政治のあり方を最終的に決定する力を持つ国民主権の原理が確立。 これらの原理が、現在の民主政治をつ…

100余の国々

農耕生活がすすむなかで、 各地に首長を中心とする社会がうまれていった。 1世紀ころの弥生時代中期のものとおもわれる 福岡平野の須玖遺跡(春日市)からは、 甕棺群のなかに青銅製の銅鏡・銅剣・銅鉾・ガラス製大勾玉など、 多くの副葬品をおさめた甕棺が…